硬度とは?シリコーンはどう測るのか
シリコーン製品を注文や選定する現場で、よくいただく質問があります。「製品の硬さ(硬度)って、どうやって決めればいいですか?」。実はこの数値こそが、製品の触り心地・耐久性・そして何に使えるかを左右する肝です。
当社・東莞市順進塑料製品有限公司の技術チームが、食品・キッチン・美容・雑貨の OEM/ODM 現場で寄せられる「どの硬度を選べばいい?」という声にお答えします。
シリコーン(シリコーンゴム)の硬さは、一般にショア硬さ(Shore hardness)という数値で表します。測定は硬さ計(デュロメータ)を使い、日本工業規格 JIS K 6253、国際規格 ISO 7619 に準拠します。
一般的なシリコーンゴム → Shore A(Aスケール)
非常に柔らかいゲル状 → Shore OO(OOスケール)
数値が高いほど「硬い」、低いほど「柔らかい」ことを意味します。たとえば「Shore A 30」は柔らかく、「Shore A 70」は比較的硬い工業向け、といった具合です。

シリコーンの硬度範囲:具体的にいくつある?
汎用のシリコーンゴムは、Shore A 20〜80 の幅で作るのが一般的です。用途によって好まれる目安は以下の通りです。
分野 | よく使われる硬度(Shore A) | 特徴 |
食品用・ベビー用 | 30〜70 | 柔らかく肌あたりが良い、安全性重視 |
キッチン・耐熱用品 | 50〜70 | 型崩れしにくく、耐熱性と両立 |
美容・健康用品 | 30〜50 | 適度な弾力、肌あたり優しく |
工業・シーリング | 60〜80 | 気密性・耐圧性を重視 |
当社が扱う食品接触用途のシリコーンは、中国規格 GB 4806.16-2025、米国 FDA 21 CFR 177.2600、独国 LFGB、および日本食品衛生法の要件を満たす材質で製造しています。硬度はこれら材質規格の一部として、製品ごとに指定・記録しています。
用途別おすすめ硬度(目安表)
「結局どれを選べばいいの?」という問いへの、現場で使っている目安です。
製品例 | 推奨硬度(Shore A) | なぜその硬度か |
ドアストッパー・滑り止め | 20〜40 | 柔軟で床に密着し、衝撃を吸収。引っ掛かりなく動かせる |
鍋つまみ・オーブンミトン | 50〜70 | 耐熱と形状維持を両立。把持時に型崩れしない |
製菓・アイス型 | 50〜70 | 型からきれいに外れ、繰り返し使用に耐える |
美容ブラシ・マッサージャー | 30〜50 | 肌あたり優しく、適度な弾力で心地よい |
スマホケース・ストラップ | 40〜60 | 形状を保ちつつ、脱着時に柔軟 |
シーリング・コーキング | 60〜80 | 気密性と耐圧性を確保 |
上記は目安です。実際の採用は製品の形状・使用環境・法規要件により異なります。詳細は後述の免責をご覧ください。
硬度が「高い」と「低い」、どちらがいい?
一概に決められません。メリット・デメリットを整理します。
低硬度(柔らかい:Shore A 20〜40)
○ 肌あたりが良い、床・曲面に密着しやすい
○ 衝撃吸収に優れる
△ 耐久性はやや劣り、荷重で型崩れしやすい
高硬度(硬い:Shore A 60〜80)
○ 耐久性・耐圧性が高く、形状維持に優れる
○ 気密・シール用途に向く
△ 硬いため、肌あたりは粗く、屈曲部にストレスがかかる
つまり、「柔らかさを優先するか、形状維持・耐久性を優先するか」 で大方決まります。
よくある質問(FAQ)
Q1. シリコンゴムの硬度は変更できますか?(硬度変更の仕方)はい、可能です。シリコーンの硬度は、原料の配合比率(架橋剤や充填剤の量)を調整することで変えられます。当社の OEM/ODM では、お客様の用途に合わせて硬度を指定いただけます。まずはご希望の数値や用途をお知らせください。
Q2. シリコンは硬いのと柔らかいの、どちらが良いですか?用途によります。ドアストッパーや滑り止めなら柔らかい(20〜40)が密着性に優り、鍋つまみや型なら硬め(50〜70)が耐久性に優ります。上の「用途別目安表」を目安にしてください。
Q3. 「シリコーン70°」とはどういう意味ですか?「70°」は Shore A 70 のことで、比較的硬い工業・耐熱向けの硬度を指します。なお、耐熱温度は硬度とは別の特性で、シリコーン全体としては一般的に約 -40℃〜200℃ の範囲で使用できます(グレードにより異なります)。
Q4. 食品用シリコーンはどの硬度を選べばいいですか?多くの場合 Shore A 30〜70 が使われます。柔らかすぎると型崩れ、硬すぎると肌あたりが悪くなるため、用途に応じてバランスをとります。食品グレードの選び方は、以下の関連記事もご参照ください。
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著者・出所・免責
著者:東莞市順進塑料製品有限公司 技術チーム(シリコーン成型・OEM/ODM 実績に基づく)
出所・参照規格:
JIS K 6253(ゴムの硬さ試験方法)
ISO 7619(Rubber — Determination of indentation hardness)
GB 4806.16-2025(食品接触用シリコーン樹脂製品)
FDA 21 CFR 177.2600(米国食品接触規格)
LFGB(ドイツ食品・日用品法)
免責:本記事の硬度数値は一般的な目安です。実際の採用にあたっては、製品形状・使用環境・各国の法規要件により異なります。医療・食品への適用は、必ず該当する規格とサンプル確認を経てください。正確な仕様は専門スタッフが個別に対応いたします。
公開日:2026年8月25日
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